ニッコウキスゲ
この季節、高原を彩るニッコウキスゲ…
咲き始め ’12. 7.15. 鳥海山にて
つぼみ、咲く花、しおれる花… ’17. 7. 9. 秋田県 大場谷地にて
一日花というのに見事な群落… ’03. 8.14. 八幡平にて
次から次へと咲いて… ’97. 7.31. 長野・群馬県境 高峰高原にて
別名ゼンテイカ ’03. 8. 8. 高峰高原にて
北海道にはエゾゼンテイカ ’00. 7.17. サロマ湖にて
山にも海辺にも… ’17. 7.15. 霧多布 アゼチの岬にて
佐渡にはトビシマカンゾウ ’17. 6. 1. 佐渡島 大野亀にて
ポツリポツリと咲いているのも見るのですが、やはり群生すると見事です。各地に有名、無名の群生地があります。1日でしおれてしまうというのが信じられないくらい。名前の由来はよく分からないようで、ゼンテイカを推す図鑑もあります。でもニッコウキスゲが定着しているようです。それで北海道のものはエゾゼンテイカ。佐渡島などのものはトビシマカンゾウ。こちらは仲間のノカンゾウ、ヤブカンゾウのカンゾウ。ちなみにキスゲはやはり仲間のユウスゲの別名。ややこしい話になっています。
さて、長旅を終えて帰ってまいりました。『季樹歳彩ー写真歳時記』再開します。これからもよろしくお願いします。
コバイケイソウ
毎年は咲かないようで、その分咲き揃った年は見事…
’16. 4.20. 奈良県の山上ヶ岳で撮ったのでバイケイソウでしょうか。
’06. 6.25. 新潟県 小松原湿原にて
’13. 6. 7. 岐阜県 天生(あもう)湿原 葉陰にもつぼみが…
’00. 6.29. 青森県 南八甲田 花茎を伸ばさない内に咲き始める…
’13. 6.22. 富山・岐阜県境 人形山にて
’13. 8. 8. 長野県 中央アルプスにて
’86. 7.29. 新潟県 飯豊連峰 文平ノ池と大日岳
’13. 6.21. 富山・岐阜県境 白木峰にて
’13. 8. 8. 中央アルプスにて
標高の高い場所や雪が残る場所では花はまだ先、でも場所によってはもう咲いています。ただ花には当たり年があって、2013年は北陸や中央アルプスでよく咲いていて、北アルプスでも多かったといいます。離れた場所でも揃って咲くのが不思議です。なお新たな記事掲載は少しお休みします。3~4週間後をめどに再開します。今後ともよろしくお願いします。
グンナイフウロ
山で見る花は日毎にふえていきます。
多くのつぼみ。早くも咲く花… ’14. 7. 8. 湯ノ丸高原烏帽子岳にて
2輪、3輪と咲いて、葯が成熟して… ’02. 6.28. 烏帽子岳にて
花柱の先は5裂。虫もやって来る… ’14. 7.12. 浅間山麓にて
花の色には濃淡があります。 ’17. 6.26. 浅間山麓にて 下の写真も
同じ個体でもつぼみから花びらを落としたものまで…
時間差で咲く方が確実に子孫を残せます。 ’03. 8. 6. 北アルプスにて
花は盛りを過ぎて… ’03. 7.22. 烏帽子岳にて 下の写真も
花は散り、実はゆっくりと成熟して…
成熟した種を飛ばす仕組み… ’03. 8.22. 烏帽子岳にて 下の写真も
この仲間のゲンノショウコは、この姿から御輿(みこし)草ともいわれます。
花が咲き揃っている方が被写体としてはいいのですが、人のために咲くわけではないようです。その分、比較的長く花を楽しめます。グンナイフウロが見られるのは山。でも登山口近くからかなり上の方まで、標高でも随分幅があります。標高の高い方で見られるハクサンフウロは、やや遅れて咲く印象があります。
ミヤマカラマツー花ほころぶ
目立つ花ではありません。地味なくらい。でも…
つぼみ ’02. 6.10.
花ほころぶ ’17. 6.13.
’96. 6.20.
’17. 6.20.
’17. 6.20.
’02. 6.10.
’97. 6.12.
’17. 6.20.
’97. 6.14. 湯ノ丸高原にて
’94. 6.10. 湯ノ丸高原の1枚以外は浅間山麓にて
つぼみがほころび、花咲き始める頃…
そんな姿に惹かれて…
随分撮ってしまいました。
ツガザクラ
ツツジ科の矮小低木。小さくてかわいい…
つぼみ ’02. 5.28. 湯ノ丸高原 烏帽子岳にて 下の写真も
咲き始め
花 ’92. 6.23. 高峰高原 黒斑山にて
’92. 6.22. 黒斑山にて
コメバツガザクラ ’96. 5.27. 黒斑山 仙人岳にて
別属でやや早く咲く印象があります。
より標高の高い山で咲くので、見られるのはもう少し先…
エゾツガザクラ ’00. 7.15. 十勝連峰にて
’12. 8. 3. 大雪山にて
上の2種はよく混生、交雑して、様々な中間的花が見られたりします。
これも別属。東北北部と北海道で見られます。
ツツジ科には他にも草のように見える矮小低木が多くあります。山で見られるこれらの花は、いずれも小さいのに魅力的です。
マイヅルソウ
登山道や林床を飾る小さな花。気付いても、立ち止まる人は少ない…
’01. 5.28. 長野・群馬県境 高峰高原 水ノ塔山にて 下の写真も
小さなつぼみ…
’16. 5.20. 乗鞍岳にて 少しだけ花茎を伸ばして…
’97. 6.21. 長野・群馬県境 湯ノ丸高原 三方ヶ峰 咲き始め
’11. 7. 6. 長野・新潟県境 金山にて
’94. 6.16. 三方ヶ峰にて
’97. 6.21. 三方ヶ峰 林床を埋めて…
’12. 7.16. 鳥海山 雨に濡れて咲く…
’97. 6.12. 浅間山 鶴が舞う姿に見えるでしょうか。
’13. 6.13. 九重山にて
山ではおなじみの花。美しい名前。ユリ科。小さくてかわいい。でも注目されることは、少ないのかもしれません。
ナナカマド
高い山でも木々は芽吹き始めて…
’01. 5.28. 長野・群馬県境 高峰高原にて
’00. 6. 6. 新潟・群馬県境 平標山 小さなつぼみのかたまり
’17. 5.29. 長野県 菅平高原 根子岳にて
’00. 7. 4. 北海道 狩場山 ウラジロナナカマドの新緑とつぼみ
’97. 6.13. 高峰高原 遅れて芽吹く葉
’97. 6.21. 長野・群馬県境 湯ノ丸高原にて
’17. 5.31. 大佐渡山地 膨らむつぼみ
’99. 7. 6. 高峰高原 咲き始める花
’17. 5.31. 大佐渡山地 咲き競う小さな花たち
赤い実と紅葉。秋の主役のようなナナカマドですが、芽吹き、新緑、花…。これからの季節もいい被写体。目を楽しませてくれます。