シレトコスミレ
2017年7月16日、知床硫黄山へ、シレトコスミレに会いに行きました…
ここでしか見られないシレトコスミレ…
背景の石が白くて目立ちません…
目が慣れると、意外にたくさん咲いています…
まとまって多くの花をつけているものも…
花柱が単純な筒形。より原始的な形質を残しているらしい…
類似のものがない高山型のすみれ…
花がしおれているものもあります…
若い実をつけています。やや離れた場所で、最初に出会ったもの…
千島、カムチャッカ方面にも分布。そんな話もあるものの、よく分からない。手元の図鑑にはそんなことが書かれています。オオバキスミレなどの白花品が似ているらしい。でもほとんど似たものがなく、知床の山のごく一部に限定されて咲く花。来歴が気になります…
コケイラン
初めて見たのはもう20年以上も前。山に自生するランの仲間…
’16. 6.10. 鹿沢にて まだつぼみが多い…
’97. 6.14. たぶんこの時が初めて。湯ノ丸高原の北の鹿沢にて…
’98. 5.28. 戸隠にて これもつぼみが多い…
’19. 6.25. 戸隠にて 頂部まで花開く…
’17. 6. 1. 佐渡で出会ったもの…
小さな花ですが、花のつくりはしっかりラン…
’17. 7. 8. 鳥海山で出会ったもの…
’00. 7. 2. 大千軒岳にて 盛りを過ぎて、しぼみ始めている…
北海道から九州まで広く分布していて、特別珍しいわけではないものの、頻繁に出会えるわけでもありません。ツレサギソウの仲間ほど地味ではなく、ハクサンチドリほど派手でもありません。でも出会えばやはり嬉しい花。先日浅間山登山道で見つけました。よく知っているつもりの道でも、時に発見があったりします…
ウラジロヨウラク
釣鐘状の花のつつじの仲間は多く、これもかわいい…
’00. 6.10. 玉原湿原にて つぼみの固まりが見え始める…
小さなつぼみが伸び始める…
こちらはかなり色付いている…
’19. 6.25. 戸隠山にて さらに膨らんで…
’17. 5.30. 金北山にて 開花。でも白っぽい花。まだ若いつぼみもある。そしてがくが長いガクウラジロヨウラク。
’00. 6.24. 野反湖にて これもガクウラジロヨウラク。新潟や東北などに分布…
’17. 5.31. ドンデン高原にて まとまって咲くガクウラジロヨウラク…
ウラジロヨウラクは太平洋側。ガクウラジロヨウラクは日本海側に多い…
時々見かける花。でもこれだけまとまっているのは珍しい…
30年以上も前に飯豊(いいで)山で撮った写真があって、それが思い出せる最初のものです。あとになってそれがウラジロヨウラクではなく、ガクウラジロヨウラクだと知りました。山では時々見かけます。ひとつひとつは小さいのですが、なかなかかわいい花です…
ニオイアヤメ
庭に咲く白いアヤメ。今年も花の時季を迎えています…
’20. 5.31. 若いつぼみの写真がなくて、さっき撮ってきました…
花びらをねじって収めていたような姿。よく出来ている…
’15. 5.24. 見ていても動かないのに、少しすると隙間が大きくなっている…
やがて開花…
咲いたばかり。花びらが開ききっていない…
’99. 5.30. この時季にはいろいろなアヤメの仲間を見ますが…
花びら、雄しべ、雌しべ…。どうなっているのか確認してみてください…
’03. 5.28. たくさん咲きました…
’20. 5.31. 早く咲いた花はしおれてしまいますが、次から次と咲いて、しばらく庭を飾ってくれます…
草刈りされる空き地から持ってきた一株が、いつの間にか増えてしまいました。ニオイアヤメという外来の白いアヤメがあるというので、それかと思っているのですが、ネットで出てくるものとは少し違うようにも見えます。よそでも見る珍しくないものですが、ニオイアヤメでいいのでしょうか…
コンロンソウ
次々に花が咲き、春から夏へ、季節は進んで行きます…
’12. 4.27. 布引観音にて 多くのつぼみ。ほころび始めているものもあります…
’19. 5.20. 以下すべて湯ノ丸高原渓流コースにて 水辺などに多い花…
’19. 5.23. 花が咲き始めます…
次々咲いて…
’19. 5.26. さらに咲いて…
小さくて地味なくらいですが、じっくり眺めるとなかなかきれい…
’16. 5.14. やがて車道沿いにまではびこって、雑草みたい…
帰化植物などではありません…
群生?蔓延?ともかく、じっくり見ると変わって見えたりもします…
’18. 6. 1. やがて早く咲いた花から枯れて、実になります…
アブラナ科タネツケバナ属。細い実は雑草として抜いてしまうタネツケバナによく似ています。場所によってはたくさんあって珍しくもなく、見向きもしなくなるのですが、よく見るとなかなか可愛い。特に咲き始めはいい感じ…
ヤマブキ
いろいろな花が次々に咲きだします。林の中に鮮やかな黄色の花…
’19. 5. 9. 袈裟丸山麓にて まだつぼみが多い…
きれいに折り畳まれたようなつぼみがかわいい…
花が開く様子をコマ送りで示すような枝…
’13. 4.29. 砥石城にて 山城の斜面に咲く…
’05. 5.22. 長野市にて 巨木を探して出会う…
若葉茂る林で…
’19. 5. 2. 津金寺にて お寺の裏山で…
’17. 4.22. 黒山三滝にて 渓流沿いで…
辺りをともすように多くの花をつける…
時に群生したりするのに、意外に写真としてまとまってくれません。去年撮ったつぼみの写真などはよかった。多くの花に目移りして、ちゃんと作画できていないということでしょうか…
ヒナスミレ
ヒナスミレは早咲きのすみれ。山にはまだ花は少ない…
’14. 4.16. 荒船山にて まだつぼみ。葉も広げきっていない…
’14. 4.15. 父不見山にて 花びらを広げきっていない花もあります…
横顔…
微妙だけど、葉脈に沿って白っぽくなっているので、フイリヒナスミレ…
’05. 6. 3. 霧ヶ峰にて このくらいはっきり斑が入ると分かりやすい。高い山では早咲きのすみれの開花も遅い…
’17. 4.28. 平尾山にて 斑の入らない葉…
’08. 4.28. 笠置山にて 珍しくまとまって咲いている…
’08. 4.15. 高尾山にて ぽつりぽつりと咲いているのをよく見かけます…
’12. 4.24. 岩櫃山にて 春先の山では、小さくても華やかな花です…
’06. 5. 8. 東松山市にて 実が弾けて種を飛ばしている…
春の陽気に誘われて、勇んで山に出かけても、まだまだ冬枯れと変わらなかったりします。毎年のことなので、分かってはいるのです。でもそんな山で、ヒナスミレがひっそり咲いていたりします…