イワブクロ
北海道で見る高山植物…
’17. 7.18. 大雪山にて 山の上に広がる高山植物帯…
そこに固まりのようになって、たくさんの花をつけます…
花の色は少し地味なくらい。でもよく目立ちます…
’12. 7.19. 八甲田山にて 東北にも分布します…
’17. 7. 9. 秋田駒ヶ岳にて でもあまり大きい群落は見ていません…
’00. 7.15. 十勝連峰にて 北海道では中央高地はもちろん…
’17. 7.16. 硫黄山にて 知床でも…
’17. 7.14. カムイエクウチカウシ山にて 日高山脈でも…
’12. 7.20. 道南の駒ヶ岳。そこに大きな群生地…
活発な活動を続ける火山の影響でしょうか…
地衣類などが優勢な場所で…
見事に花を咲かせていました…
比較的早く覚えた高山植物なので、個人的に親しみがあります。でも中部山岳には分布していません。東北にもあるのですが、やはり北海道の花というイメージ。場所によっては珍しくなく、群生は見事…
チングルマ
お馴染みの高山植物。時に群生して、美しいお花畑となる…
’00. 6.29. 南八甲田にて マット状に広がり、花を咲かす…
落葉小低木。これでも木です…
花びらは5枚…
登山道を縁取り…
時にひしめくように咲いて…
’00. 7.15. 十勝連峰にて 霧の斜面に…
’03. 8. 6. 北アルプスにて 双六池のほとりで…
’06. 7.26. 吾妻連峰にて 鞍部のお花畑…
’00. 6.29. 南八甲田にて 花びらを落とし、綿毛を伸ばし始める…
’01. 8. 5. 北アルプス・種池にて すっかり綿毛に変わる…
高い山に登り始めて、比較的すぐに覚える花のひとつかもしれません。それでも見事な群生に出会えば、未だに感激してしまう。そんな花。綿毛も印象的…
ベニバナイチヤクソウ
山では比較的よく見るもの。赤い花がよく目立ちます…
’98. 5. 4. 長野県筑北村・四阿屋山にて 越冬した葉から小さなつぼみ…
’11. 5.20. 浅間・石尊山にて 花茎を伸ばす…
’99. 7.15. 黒斑山にて 標高が高いと、咲き出しは遅くなる…
’11. 7. 1. 白駒池にて 下から順に咲き始める…
’18. 7. 9. 奥白根山にて ぽつんと一株だったり…
’18. 6. 7. 群馬・鹿沢にて 群生したり…
’97. 6.12. 浅間山にて 下向きに咲く花…
身をかがめて、下から花を覗き込む…
’16. 6. 7. 浅間山にて 花茎を伸ばし、上まで咲き揃う…
’17. 6.20. 浅間山にて 湾曲する雌しべが特徴的…
標高差もあるので、やや長く見られる印象があります。多年草。浅間山のものはたぶん同一個体。年によって咲く時季に幅があります。花の中は見にくいのですが、意外と特徴的。これが受粉に都合がいいのか。主な受粉者は誰なのでしょう…
ユキワリソウ
雪割草。新潟などではオオミスミソウなどを指しますが、それとは別…
’19. 5.10. 袈裟丸山にて 乾いた稜線での芽吹き…
もうつぼみが見えるものもあります。去年の葉が干からびて残っている…
花茎を伸ばしているものも。芽吹いたばかりなのに、乾ききって見える…
’09. 5.19. 八方尾根にて 枯野に咲き始める。まだつぼみも多い…
’18. 6.13. 浅間山にて 咲き出す花。そのあとに控えるつぼみ…
’97. 6.12. 浅間山にて 小さな花。でも株に比べると大きい…
草たちと競い合い、自己主張…
’97. 6.22. 湿地にも群生する。乾湿よりも日当たり重視か…
’18. 6.13. 浅間山にて 湿った岩場では競合する植物も多い…
花が多くて豪華。多年草。いい場所を独占できたのか…
サクラソウ科。乾燥した稜線、岩の隙間、湿地でも咲きます。日当たりのいい場所を好むように見えます。山で見る花。平地のサクラソウ、高山のハクサンコザクラ・エゾコザクラなどと棲み分けているよう。小さくてかわいい花…
フデリンドウ
秋ではなく、春に咲く小さなリンドウ…
’19. 5.11. 栃木・思(おもい)川源流にて もうつぼみ。落ち葉に埋もれて…
’99. 5. 6. 信州上田・角間渓谷にて 小さな体に大きなつぼみ…
’17. 5.11. 佐久・閼伽流(あかる)山にて 花開く…
’19. 5 11. 思川源流にて 次々に…
’92. 5.21. 浅間山にて 日が当たると開き、翳ると閉じる…
’18. 4.20. 信州小諸にて ぽつんと一輪…
これだけ花がつくのは、何年も生きているということでしょうか…
’19. 5.11. 栃木・井戸湿原にて こんなにまとまって咲くのは珍しい…
’18. 6.13. 浅間山にて 花が終わって…
種を飛ばす…
’18. 6.22. 信州上田にて ちょっと面白い姿…
まだ花の少ない山で、ぽつりぽつりと咲いています。小さくて見落としそう。近付いて見ると、いっちょまえにリンドウ。春なのに。小さな体に大きな花。時にたくさん。図鑑には越年草、2年草とあって、長く生きないらしい。たくさん花をつけているのは、余程条件がよかったということか。種を飛ばす姿もかわいらしい…
ショウジョウバカマ
山で早く咲く花。湿った場所が好み…
’03. 5.24. 湯ノ丸高原にて 越冬したロゼット状の葉の中心から花が顔を出す…
’15. 4.24. 田立の滝にて 花を伸ばしている…
’17. 5.29. 根子岳にて 開き始め…
’16. 5.20. 乗鞍岳にて 花開く…
’06. 6.25. 小松原湿原にて 高所や残雪などで開花が遅い場所も…
’09. 5.19. 八方尾根にて 山の春を告げる…
’05. 5.21. 米山にて シロバナショウジョウバカマ…
’03. 6.27. 湯ノ丸高原にて やがて花茎を長く長く伸ばす…
’03. 7.18. 野反湖にて 色褪せても花の形を残す…
’03. 6.27. 湯ノ丸高原にて ロゼットの脇から新しい葉。来年花を咲かす…
山で真っ先に見る花のひとつ。鮮やかな花がよく目立ちます。同時にまとまって咲いてくれれば、写真を撮る者としてはありがたいのですが、そんなに都合のいい自然はありません。その分、咲き具合の違う花を見比べて、どんな風に花が開くのか想像できたりします…
スミレサイシン
雪の多い日本海側に分布するスミレサイシン…
’04. 5. 3. 奥裾花自然園にて 雪が融けると咲き出すすみれ…
’05. 5.16. 姫川源流にて 5月に見られてもむしろ早咲き…
まとまって咲いていることもあります…
’09. 5. 3. 秋田県由利本荘市にて 個体差があり、赤みのあるものもありますが…
’05. 5.21. 米山にて 白い花はシロバナスミレサイシンと呼ばれます…
’15. 4.27. 笈ヶ岳にて 花の頃は葉が広がっていないことがよくあります…
後ろに見えるカタクリなどと、一緒に咲いていたりもします…
’11. 7. 6. 長野県小谷村にて 花が終わってから、葉はかなり大きくなります…
’15. 4.30. 猿ヶ馬場山にて 大きな葉がウスバサイシンに似ている…
それでスミレサイシン。太くなる根をすりおろして食べたりもするらしい…
雪国のすみれ。日本は南北に長い島国。そして山国。いろいろな気候帯に対応してすみれは種分化していったらしい。姿を変えずに広い地域に分布する植物もあり、特定の地域にだけ生き残っている植物もあります。多様な植物に出会えるのは、結構楽しいものです…