氷
流れる水は凍らない。でも…
しぶきが飛ぶ。滞る水は氷となって成長する… ’06. 1. 5. 秩父御岳山にて
つららとなって垂れ下がる… ’05. 2. 4. 奈良・大峰山にて
雪から吐き出される沢の口に成長する… ’07. 3. 7. 福島・七ヶ岳にて
流れの両岸に氷が伸びる… ’06. 2.10. 松木渓谷にて 以下5枚とも
栃木県足尾。日光にも近い足尾銅山跡の奥の渓谷…
繊細な結晶を発達させたり…
小さな棚田のようになっていたり…
流れはさまざまな氷の造形を見せてくれます…
滝も凍り始めて… ’06. 2. 8. 安達太良山系・銚子ヶ滝にて
やがて巨大な氷の柱を作り上げる… ’88.12.11. 南アルプスにて
鍾乳石だと恐ろしく時間がかかる造形を、氷は毎年作り上げます。目を見張るような素晴らしいものも多いのですが、寒いし、時に危険。気温が上がると崩れることもあります。
雪
降り出す雪。普通の景色が別世界に変わる… ’05. 2.23. 郡山にて
急に降り出した雪が、枝先に積もる… ’09. 3.26. 新潟・角田山にて
吹き付けられた雪は、幹の片側だけに付いて… ’06. 2. 8. 安達太良山にて
雪面には新旧動物の足跡… ’06. 2. 8. 安達太良山にて
新雪の山を登る… ’01.12. 1. みなかみ・吾妻耶山にて 下の写真も
天候は回復。標高1341mの山頂へ…
新雪の林の中… ’14.12. 8. 長野・群馬県境 高峰山にて 下の写真も
雪面。氷の結晶。降ってきたのか、ここで霧氷のように成長したのか…
雪面の陰影… ’14. 1.16. 和田峠~三峰山にて 下の写真も
陰となった雪面。青空を映して青く染まる。動物の足跡…
雪。雪の結晶。樹氷。霧氷。雨氷。氷…
確かに違うからそれぞれに名前があって…、でも境界には曖昧さがあったり…、さらに複合的なものもあり…、実際見ていると、判別がつけられなかったりします。事実があり、それに後付けで理由を考えるのが人間。そして科学。…ということでしょうか。
初冬の水辺
’13.11.29. 下仁田・奥栗山渓谷にて 落葉の季節…
’11.11.22. 南アルプス・尾白川渓谷にて 下の写真も
’11.12.11. 乗鞍高原にて 河原には雪が…
’11.12.11. 乗鞍高原・番所大滝にて 流れる水はまだ凍らない…
’09.11.23. 中央アルプス・相生の滝にて 越百山から流れる中小川の滝…
’09.11.24. 中央アルプス・飛竜滝にて 相生の滝の上流にかかる…
’02.12.22. 群馬県南牧村・蝉の渓谷にて 細く深い谷に雪が降る…
’02.12.22. 佐久・雨川ダムにて 湖面にはうっすらと氷が…
’06. 1. 5. 秩父・大滝沢にて 水はやがて凍る…
寒さが増し、山では既に雪が…。美しい季節。でも厳しい…
雪が来た
寒風吹き荒び…、山には雪が…
赤城山 ’00.12.10. 戸神山にて 冬晴れ。寒風。雪も近い…
瑞牆山 ’93.12.11. 信州峠にて 岩の殿堂にわずかに雪。右奥に金峰山…
八ヶ岳 ’88.12.13. 南アルプス鳳凰山にて 釜無川の谷。蓼科山に続く…
甲斐駒ケ岳 ’91.12. 9. 仙丈岳にて 天候が回復すると山は樹氷に…
赤石岳 ’90.11.24. 富士見平にて 朝焼けに染まる…
浅間山 ’96.11.18. カモシカ平にて うっすらまとった新雪が夕日に染まる…
御嶽山 ’97.10.17. 摩利支天山にて 降り始めの雪。噴火前の姿…
槍ヶ岳 ’92.10. 6. 樅沢岳にて 高い山は降り始めも早い…
木曽駒ヶ岳 ’03.12.17. 麦草岳にて 強風。レンズ雲。直後から霧に包まれて…
鹿島槍ヶ岳 ’05.11.13. 爺ヶ岳にて 降り積もった雪。朝焼け…
高い山から雪。やはり日本海側から雪がつきやすいようです。だから南アルプスより北アルプス。北アルプスの中でも北部。徐々に雪が定着するように写真を並べると、日付はかなり前後してしまいます。厳しくも美しい雪山。そんな季節になります。
落葉
秋を賑わした木々の葉も、やがては枝を離れ…
’06.10.25. 岐阜・大日ヶ岳にて 途中で引っかかる…
’16,10.27. 浅間山にて 落ちてなお鮮やか…
’08.10.18. 北アルプス・餓鬼岳にて 葉の形も色もいろいろ…
’15.11. 5. 南アルプス・笊ヶ岳にて 木漏れ日に映える…
’15.11. 5. 笊ヶ岳にて 登山道に散り敷いて…
’13.11. 6. 南アルプス・鋸岳にて 微妙な発色…
’16.10.27. 浅間山にて 様々な葉が様々に色を変えて…
’13.11. 6. 鋸岳にて 谷を埋め尽くす…
’13.10.31. 会津駒ヶ岳にて 雨に濡れ、また雨をはじいて…
’11.11.21. 南佐久・御座(おぐら)山にて わずかに色を残す…
落葉も様々。鮮やかに色を残して、木立に負けないくらい…。それがいつしか色褪せて、やがては土にかえって行く…
ススキ
日本はススキがきれい。外人さんが言う。当たり前過ぎる景色…
’06.10. 9. 埼玉・森林公園にて ススキの花
’99.10. 2. 蓼科・八子ヶ峰にて 遠く八ヶ岳。山の上ではもう穂が開いて…
’01.10. 8. 八海山山麓にて
’16.10.24. 湯ノ丸山にて 四阿(あずまや)山。これはススキではないのですが…
’14.10.19. 霧ヶ峰にて
’99.12.10. 奈良・曽爾(そに)高原にて
’08.11.13. 八子ヶ峰にて 中央アルプスと御嶽山の間に沈む夕日…
’14.10.19. 霧ヶ峰高原・鷲ヶ峰にて 日は暮れて…。諏訪湖が見える…
’08.11.13. 八子ヶ峰にて 黄昏…
時間経過を優先したので日付は前後します。日本中北から南、山の上から平地の河川敷などまで、分布範囲が広いので穂が開くのもまちまち。海外にはない景色なのでしょうか。たまたましゃべっていた外人さんの地元にないだけか。お月見には必須。尾花として秋の七草にも数えられますが、世代が下ると馴染みはなくなるのかも。当たり前過ぎる景色。改めて注目しなかったりするかもしれません…