苔生す原生林
巨岩累々たる火山だった北八ヶ岳に植物が侵入…
薄く土壌ができ、やがて樹林を形成する…
岩の上で芽吹いた木は岩を抱えて成長し、腐りにくい葉を落とす…
種の詰まった球果はトウヒのものか。コケも蒴を伸ばし、胞子を飛ばす…
芽吹いているのはシラビソ?コケとあまり変わらない…
さまざまなコケや地衣類…
種子植物も、次世代の若木も、競うように育っている…
木を枯らすきのこ。でも菌類は丈夫な植物体を分解し、土に返す役割を担う…
弱って倒れた木に、地中深く伸びる太い根はない…
倒木の上に芽吹き、育つ。倒木は朽ち、消え失せる。その木も今は苔生して…
切り株は山。コケは樹林に見えてくる…
’11. 7. 1. 北八ヶ岳で撮影。しゃがみこんでじっくりコケを見ていると、鬱蒼とした樹林のように思えます。ジオラマのような小さな生態系。そして極相林を造るほどの長い年月が経っているのに、未だに浅い土壌。自然の中で少し想像力を働かせると、空間的、時間的スケールが大きく広がって、よりいっそう自然を楽しむことができます…