大雪山 初冠雪
1986年9月20日、雨は雪に変わり、初冠雪。天気も回復してきています…
赤岳から左に白雲岳。右奥に旭岳。黒布を被って撮影していると、右下にフレームインしてくるシマリス。広角レンズでは小さくしか写っていませんが…
白雲岳へ。大雪山の最高峰、旭岳を撮ります。押し寄せる雲海。山肌は細かくえぐられた浸食の谷模様。紅葉。新雪…
写真整理も進まないまま、無計画にアップしていたら自分でも訳が分からなくなってしまいました。それで今回は写真を始めた頃のもの。前日同じコースを往復。天気が悪くて成果はありませんでした。そしてこの日です。当時使っていたのは蛇腹の中判カメラ。黒い布を被り、ピントグラスにルーペを当てて撮っていました。そして初冠雪もこの頃。最近は初冠雪の便りも、随分遅くなってきているようです…
タムラソウ
夏の終わりから咲くタムラソウ。アザミによく似た花…
’15. 8. 2. 湯ノ丸高原にて トンボがやってきているのがタムラソウのつぼみ…
’00. 8. 5. 湯ノ丸高原にて 葉にとげはなく、アザミと違う…
咲き始め…
’20. 8.20. 浅間山にて 雌しべの先は二股に分かれるようになる…
まとまって咲くこともある…
’00. 8.22. 湯ノ丸高原にて 蜜を吸いにやって来ているのはギンボシヒョウモン?
’95. 9. 1. 浅間山にて 夏の花から秋の花へ…
’00. 8.22. 湯ノ丸高原にて 鮮やかな花を咲かす…
キク科タムラソウ属。アザミ属などとは別属。シソ科アキギリ属にもミヤマタムラソウなどタムラソウと名のつくものがいくつかあります。いずれも名前の由来は不明となっていて、気になるところです…
ハクサンオミナエシ
山は早くも秋めいて、ハクサンオミナエシが咲き始める…
’13. 8. 3. 水ノ塔山にて まだつぼみも多い…
’18. 7.25. 烏帽子岳にて 鮮やかな黄色い花…
’18. 7.25. 湯ノ丸山にて 小さな花をたくさんつける…
’11. 8. 2. 奥には噴煙を上げる那須岳…
稜線は花が咲き並ぶ…
’19. 7.31. 篭ノ登山にて あちらこちらにかたまって咲いている…
’97. 8. 9. 浅間山にて 暗い樹林帯ではよく目立つ…
小さな花に小さな距がある…
’97. 8.30. 黒斑山にて 花はやがて特徴的な実に変わる…
’03.10.10. 水ノ塔山にて そして葉は鮮やかな草紅葉に…
友達がコキンレイカと言い、私はハクサンオミナエシと主張したことがあります。ハクサンオミナエシ。別名コキンレイカ。図鑑によってはハクサンオミナエシの方が別名になっているものがあるのかもしれません。キンレイカという変種があって、手元の図鑑の写真は高峰高原のもの。私はまだその区別をつけられずにいるので、掲載した写真の中にキンレイカがまじっているかもしれません…
クルマユリ
山で出会う花。大きな花は景色を明るくする…
’00. 6.24. 野反湖にて 葉が輪生するのでクルマユリ…
’12. 7.26. 利尻山にて 咲き始め…
’18. 7.10. 野反湖にて 次々咲く…
’11. 8. 1. 那須岳にて 下向きに咲く花を見上げて…
’11. 8. 2. 那須岳にて 時に数輪…
’00. 7.19. 時に多数。北海道では海辺の原生花園でも咲く…
’19. 7.31. 高峰高原にて 一輪の花を咲かすのに、何年かかかっているはず…
’03. 8. 7. 北アルプスにて 珍しくまとまって咲いている…
’12. 8. 4. 北海道・白樺峠にて 霧の中で…
北アルプスの写真は標高2600mほど。北海道では海辺でも咲きますが、やはり山や高原の花。普通に見られて、花も大きく撮りやすいはずなのに、なかなか傑作という写真は残せていません…
シレトコスミレ
2017年7月16日、知床硫黄山へ、シレトコスミレに会いに行きました…
ここでしか見られないシレトコスミレ…
背景の石が白くて目立ちません…
目が慣れると、意外にたくさん咲いています…
まとまって多くの花をつけているものも…
花柱が単純な筒形。より原始的な形質を残しているらしい…
類似のものがない高山型のすみれ…
花がしおれているものもあります…
若い実をつけています。やや離れた場所で、最初に出会ったもの…
千島、カムチャッカ方面にも分布。そんな話もあるものの、よく分からない。手元の図鑑にはそんなことが書かれています。オオバキスミレなどの白花品が似ているらしい。でもほとんど似たものがなく、知床の山のごく一部に限定されて咲く花。来歴が気になります…
コケイラン
初めて見たのはもう20年以上も前。山に自生するランの仲間…
’16. 6.10. 鹿沢にて まだつぼみが多い…
’97. 6.14. たぶんこの時が初めて。湯ノ丸高原の北の鹿沢にて…
’98. 5.28. 戸隠にて これもつぼみが多い…
’19. 6.25. 戸隠にて 頂部まで花開く…
’17. 6. 1. 佐渡で出会ったもの…
小さな花ですが、花のつくりはしっかりラン…
’17. 7. 8. 鳥海山で出会ったもの…
’00. 7. 2. 大千軒岳にて 盛りを過ぎて、しぼみ始めている…
北海道から九州まで広く分布していて、特別珍しいわけではないものの、頻繁に出会えるわけでもありません。ツレサギソウの仲間ほど地味ではなく、ハクサンチドリほど派手でもありません。でも出会えばやはり嬉しい花。先日浅間山登山道で見つけました。よく知っているつもりの道でも、時に発見があったりします…
ウラジロヨウラク
釣鐘状の花のつつじの仲間は多く、これもかわいい…
’00. 6.10. 玉原湿原にて つぼみの固まりが見え始める…
小さなつぼみが伸び始める…
こちらはかなり色付いている…
’19. 6.25. 戸隠山にて さらに膨らんで…
’17. 5.30. 金北山にて 開花。でも白っぽい花。まだ若いつぼみもある。そしてがくが長いガクウラジロヨウラク。
’00. 6.24. 野反湖にて これもガクウラジロヨウラク。新潟や東北などに分布…
’17. 5.31. ドンデン高原にて まとまって咲くガクウラジロヨウラク…
ウラジロヨウラクは太平洋側。ガクウラジロヨウラクは日本海側に多い…
時々見かける花。でもこれだけまとまっているのは珍しい…
30年以上も前に飯豊(いいで)山で撮った写真があって、それが思い出せる最初のものです。あとになってそれがウラジロヨウラクではなく、ガクウラジロヨウラクだと知りました。山では時々見かけます。ひとつひとつは小さいのですが、なかなかかわいい花です…