ヒガンバナ
猛暑でも冷夏でも、比較的ちゃんとお彼岸の頃に咲く気がします…
’13. 9.22. 埼玉県東松山市・小剣神社にて
小さな神社。目立たないくらい…
大群生地ともいえないくらい…
でも、いい塩梅で咲いています…
’14. 9.23. 埼玉県川島町・越辺(おっぺ)川の土手にて
ここはむしろ大群生地。それでも構図に悩みます…
’05. 9.25. 越辺川の土手にて
雨のしずくも美しい…
地元ではちょっと有名な場所…
’08. 9.27. 朝霧高原にて ぽつんと咲いていたのですが…
彼岸花。曼珠沙華。古い時代の帰化植物。有毒の鱗茎を水に晒して、飢饉の時には食べたらしい。お彼岸の頃に咲いて、よく目立ちます。まとまって咲くいくつもの花が、ひとつの花のよう。葉は花が終わってから。越冬して春に枯れます。ハミズハナミズ、シビトバナ…。地方名が500以上あるのだとか。気味悪く感じる人もいるようです…
萩
草冠に秋。萩。マメ科ハギ属。小さなかわいい花…
’16. 9.30. 立科町・津金寺にて よく植えられているのはミヤギノハギ…
白花もあります。シロバナハギ。ミヤギノハギの変種…
’12. 8.20. 宮城県・泉ヶ岳にて 宮城野にふさわしい土地…
でも枝はあまり枝垂れていないので、ヤマハギでしょうか…
’03. 8.22. 湯ノ丸高原にて 近隣の山で見るのはヤマハギ…
秋のイメージが強いのですが、夏頃から咲き始めているのを見かけます…
’18. 8.14. 湯ノ丸高原にて スキー場に侵入して花を咲かす…
’98. 8.10. 浅間山にて これはマルバハギ…
’00. 8.22. 湯ノ丸高原にて これもマルバハギか。ちょっと異常…
’18. 8.10. 浅間山にて ナンテンハギ。萩といっても別属のものもあります…
秋の風情の萩。鮮やかでも主張しすぎず、それだけに撮影は難しい。法面などにも植えられているのを見ると、成長が早く、よく根を張るのかもしれません。スキー場のゲレンデにも生えていて、荒地に侵入する一時性が強いのかもしれません。ハギ属にも種類があり、ハギ属以外でもハギと名付けられているものもあります…
オミナエシ
’08. 8.26. 群馬県嬬恋村にて 今は植えられているものを見ることが多い…
’03. 7.22. 湯ノ丸高原にて つぼみ。たまに見る野生のもの…
’00. 8. 5. 湯ノ丸高原にて 咲き始め。群生は見たことがありません…
’03. 8.22. 湯ノ丸高原にて ひょろりと1本だけ…
小さな花には小さな距…
’18. 8.19. 群馬県中之条町にて 植えられたものは随分違う…
’09. 8.23. 新潟・粟ヶ岳にて 強く丈夫そうなオトコエシ。男郎花…
’03. 8.13. 早池峰山にて ほかにもマルバキンレイカ…
’00. 7. 2. 北海道・大千軒岳にて チシマキンレイカ…
’11. 8. 1. 那須連峰にて ハクサンオミナエシ。別名コキンレイカなどがある…
野生のオミナエシはあまり見ないし、群生は見たことがありません。ただこれは私の偏った活動域での話です。植えられているオミナエシは最近よく見かけます。一般的な園芸品種としては野性味がありますが、私が見た野生のオミナエシに比べるとかなり豪華。園芸種として改良されているのでしょうか。ただ栄養状態がいいだけなのでしょうか。ほかにもオミナエシの仲間があります。私の活動域ではハクサンオミナエシがよく見られます…
ヨツバヒヨドリとアサギマダラ
山では普通に見かけるヨツバヒヨドリ…
’15. 8. 2. 湯ノ丸高原にて フジバカマの仲間…
’02. 7.27. 蔵王にて つぼみや咲き始めがきれい…
’03. 8.11. 安達太良山にて 咲くとちょっと残念…
’97. 8.29. 湯ノ丸高原にて でもそこに、きれいな蝶がやってくる…
’03. 8.22. 湯ノ丸高原にて アサギマダラ…
’00. 8. 5. 湯ノ丸高原にて 渡りをする蝶…
’09. 8. 9. 女神湖にて ノアザミで。ヨツバヒヨドリだけではない…
’15. 8. 2. 湯ノ丸高原にて でもこれが、よく見る姿…
後羽の黒班がオスのしるし…
ふわふわと優雅に飛ぶのに、1000kmとか1500km以上も移動するらしい…
山や花と違って、虫や動物の撮影は難しい。それでもアサギマダラは、比較的撮らせてもらえます。長距離の渡りをすることが有名なのですが、まだまだ分からないことも多いそうです…
雲
高い山の稜線。広がる空。さまざまな雲が姿を見せる…
’86. 8.25. 東大雪の山並みの上に大きな雲。再び姿を現す朝の太陽…
’89. 8.19. 槍ヶ岳に向かう飛騨沢の朝。抜戸岳の左奥に笠ヶ岳…
’96. 8. 2. 大きな台地状の平坦地を持つ双六岳にて…
’90.10.20. 赤石岳の彼方に湧いた小さな雲が、急速に発達し、上空に迫る…
’96. 8.24. 雲湧く蒲田谷。飲み込まれる西鎌尾根。秋空。槍穂高連峰…
’03. 9.30. 雲湧く左俣谷。樅沢岳。ブロッケン現象…
’96. 8.24. 双六岳へ続く稜線。その先に笠ヶ岳。雲海が迫る…
雲海に浮かぶ黒部五郎岳。その彼方に夕日が沈む…
’96. 7.19. 不安定な天気。怪しげな乳房雲。志賀高原、笠ヶ岳。夕映え…
’96. 8.19. 日没後、少し待つと東の空が淡く色付く。槍ヶ岳…
森林限界を越えるような山の魅力は、何といっても広い展望。朝夕の景色。雲が味方してくれたら、もう絶景…
チシマギキョウとイワギキョウ
夏の山。稜線に咲く高山植物たち…
’00. 7. 8. 暑寒別岳にて チシマギキョウのつぼみ。咲き始めで花も上向き…
がくや花冠の縁に毛があり、横向きに咲く…
’02. 7. 8. 八ヶ岳のチシマギキョウの花はあまり開かない…
こちらはイワギキョウ…
不安定な砂礫地でも咲いている…
’12. 7.20. 駒ヶ岳にて 小さな花。でも葉に比べると大きくてかわいい…
’12. 8. 2. ニセイカウシュッペ山にて イワギキョウだけどやや下向き…
’16. 7.25. 白山にて 普通はやや上向きに咲く…
’12. 7.26. 利尻山にて 花はコバルトブルー…
’12. 8. 3. 大雪山にて 登山道脇にさまざまな植物がひしめく…
同系色のミヤマリンドウとの取り合わせ。でも厳しい生存競争か…
夏まで雪が残る高山では、春の花が夏に見られたりします。一方、涼しくなるのも早くて、秋の花が夏に見られたりもします。チシマギキョウやイワギキョウを下界で咲かせられたら、咲くのは初夏?それとも秋口?或いは盛夏?キキョウには秋のイメージがあるのですが…
山上のお花畑
短い山の夏。咲き競う高山植物。奇跡の別天地…
’90. 7.21. 赤石岳とシナノキンバイ、ハクサンイチゲ…
’96. 7.25. 北アルプスにて ハクサンイチゲ、シナノキンバイ…
’14. 7.15. 八ヶ岳にて チョウノスケソウ…
’12. 8. 2. ニセイカウシュッペ山にて チシマノキンバイソウ…
’86. 7.29. 飯豊連峰・大日岳とチングルマ…
’12. 8.24. 飯豊連峰にて ミヤマコゴメグサ…
’94. 8.16. 五色ヶ原にて ヨツバシオガマ…
氷河時代の遺物ともいわれる高山植物。短い夏、厳しい山の上で命を繋ぐ。野の花よりも鮮やかで大きな花をつけ、時に群生して見事なお花畑になる…