冬の南アルプス
シュカブラ
砂丘の風紋のように、雪面にできる風雪紋。シュカブラと呼ばれる…
風が雪に刻む模様… ’99. 2.28. 長野・群馬県境、高峰高原にて
浅間山を望み、朝日に淡く波立ち… ’13. 1.28. 浅間牧場にて
時にラインを刻む… ’02. 2.22. 湯ノ丸高原にて
時に波紋のように… ’15. 3.15. 湯ノ丸山にて
時に林の中まで… ’13.12.24. 奥秩父・和名倉山にて
大きな雪の斜面に波を描き… ’00. 2.19. 八幡平にて
四阿(あずまや)山から昇る朝日に陰影を刻む… ’17. 2. 4. 根子岳にて
彼方に望む浅間山。西日に影が伸びる… ’14. 1.24. 四阿山にて
西篭ノ登山(左)と篭ノ登山。稜線、夕景… ’99. 3.23. 三方ヶ峰にて
夕映え… ’14. 1.16. 霧ヶ峰と美ヶ原の間にある三峰山にて
厳しい雪山。でも美しく、魅力的。山の大観も、雪の結晶も。シュカブラは当初から惹かれたもの。新雪に刻まれた風の姿は、陽射しを浴び、風に磨かれ、やがて凝り固まって行く…
氷
流れる水は凍らない。でも…
しぶきが飛ぶ。滞る水は氷となって成長する… ’06. 1. 5. 秩父御岳山にて
つららとなって垂れ下がる… ’05. 2. 4. 奈良・大峰山にて
雪から吐き出される沢の口に成長する… ’07. 3. 7. 福島・七ヶ岳にて
流れの両岸に氷が伸びる… ’06. 2.10. 松木渓谷にて 以下5枚とも
栃木県足尾。日光にも近い足尾銅山跡の奥の渓谷…
繊細な結晶を発達させたり…
小さな棚田のようになっていたり…
流れはさまざまな氷の造形を見せてくれます…
滝も凍り始めて… ’06. 2. 8. 安達太良山系・銚子ヶ滝にて
やがて巨大な氷の柱を作り上げる… ’88.12.11. 南アルプスにて
鍾乳石だと恐ろしく時間がかかる造形を、氷は毎年作り上げます。目を見張るような素晴らしいものも多いのですが、寒いし、時に危険。気温が上がると崩れることもあります。
雪
降り出す雪。普通の景色が別世界に変わる… ’05. 2.23. 郡山にて
急に降り出した雪が、枝先に積もる… ’09. 3.26. 新潟・角田山にて
吹き付けられた雪は、幹の片側だけに付いて… ’06. 2. 8. 安達太良山にて
雪面には新旧動物の足跡… ’06. 2. 8. 安達太良山にて
新雪の山を登る… ’01.12. 1. みなかみ・吾妻耶山にて 下の写真も
天候は回復。標高1341mの山頂へ…
新雪の林の中… ’14.12. 8. 長野・群馬県境 高峰山にて 下の写真も
雪面。氷の結晶。降ってきたのか、ここで霧氷のように成長したのか…
雪面の陰影… ’14. 1.16. 和田峠~三峰山にて 下の写真も
陰となった雪面。青空を映して青く染まる。動物の足跡…
雪。雪の結晶。樹氷。霧氷。雨氷。氷…
確かに違うからそれぞれに名前があって…、でも境界には曖昧さがあったり…、さらに複合的なものもあり…、実際見ていると、判別がつけられなかったりします。事実があり、それに後付けで理由を考えるのが人間。そして科学。…ということでしょうか。