シシウド
大きくて目立つのに、あまり注目はされていない…
膨らんで… ’03. 7.22. 撮影場所の記載のない写真は湯の丸高原にて
皮を破るように現れる花序… ’99. 7.29.
少しずつ伸びて… ’14. 7. 8.
伸びて… ’03. 7.22.
広がって… ’15. 8. 2.
多くの小さなつぼみを見せる… ’97. 8. 7.
小さな花が咲き始めて… ’16. 7.20.
大きく花をさし上げる… ’97. 8. 7.
花火のよう…。人には人気がなくても… ’13. 8. 3.
虫には人気。もう花は終わりなのに… ’03. 8.13. 早池峰山にて
やがて実を結び… ’01. 9. 6. 北アルプスにて
多くの種を残す… ’97. 9.28. 浅間山にて
特にきれいということはなく、素通りしてしまったりもするのですが、よく見ると面白かったりします。場所によっては大型のセリ科植物でも何種類もあったりするので、特定に困ることもあります。
マルバダケブキ
キク科なのに、まるでセリ科みたい…
茎の途中が膨らんで… ’16. 7.12. 以下2枚も
つぼみが出てくる… すべての写真は 湯ノ丸高原にて
セリ科のシシウドみたい…
つぼみ ’99. 7.24.
咲き始め ’13. 8. 3.
花数の少ないものも… ’99. 7.24.
徐々に花開いて… ’97. 7.19.
やがて咲く… ’16. 7.12.
クロアゲハなどが受粉を助けます。 ’03. 8.22.
湯ノ丸山 ’15. 8. 2.
あまり注目されない花ですが、花茎の発生が面白いし、花よりつぼみに惹かれて写真を撮ったりします。キク科メタカラコウ属ー最近植物分類が大きく変わって、…古かったらごめんなさい。分布は本州・四国。東北・北海道で見るのはトウゲブキ。海辺などで見るツワブキも仲間かと思ったら、こちらはツワブキ属という別属でした。
ニッコウキスゲ
この季節、高原を彩るニッコウキスゲ…
咲き始め ’12. 7.15. 鳥海山にて
つぼみ、咲く花、しおれる花… ’17. 7. 9. 秋田県 大場谷地にて
一日花というのに見事な群落… ’03. 8.14. 八幡平にて
次から次へと咲いて… ’97. 7.31. 長野・群馬県境 高峰高原にて
別名ゼンテイカ ’03. 8. 8. 高峰高原にて
北海道にはエゾゼンテイカ ’00. 7.17. サロマ湖にて
山にも海辺にも… ’17. 7.15. 霧多布 アゼチの岬にて
佐渡にはトビシマカンゾウ ’17. 6. 1. 佐渡島 大野亀にて
ポツリポツリと咲いているのも見るのですが、やはり群生すると見事です。各地に有名、無名の群生地があります。1日でしおれてしまうというのが信じられないくらい。名前の由来はよく分からないようで、ゼンテイカを推す図鑑もあります。でもニッコウキスゲが定着しているようです。それで北海道のものはエゾゼンテイカ。佐渡島などのものはトビシマカンゾウ。こちらは仲間のノカンゾウ、ヤブカンゾウのカンゾウ。ちなみにキスゲはやはり仲間のユウスゲの別名。ややこしい話になっています。
さて、長旅を終えて帰ってまいりました。『季樹歳彩ー写真歳時記』再開します。これからもよろしくお願いします。
コバイケイソウ
毎年は咲かないようで、その分咲き揃った年は見事…
’16. 4.20. 奈良県の山上ヶ岳で撮ったのでバイケイソウでしょうか。
’06. 6.25. 新潟県 小松原湿原にて
’13. 6. 7. 岐阜県 天生(あもう)湿原 葉陰にもつぼみが…
’00. 6.29. 青森県 南八甲田 花茎を伸ばさない内に咲き始める…
’13. 6.22. 富山・岐阜県境 人形山にて
’13. 8. 8. 長野県 中央アルプスにて
’86. 7.29. 新潟県 飯豊連峰 文平ノ池と大日岳
’13. 6.21. 富山・岐阜県境 白木峰にて
’13. 8. 8. 中央アルプスにて
標高の高い場所や雪が残る場所では花はまだ先、でも場所によってはもう咲いています。ただ花には当たり年があって、2013年は北陸や中央アルプスでよく咲いていて、北アルプスでも多かったといいます。離れた場所でも揃って咲くのが不思議です。なお新たな記事掲載は少しお休みします。3~4週間後をめどに再開します。今後ともよろしくお願いします。
グンナイフウロ
山で見る花は日毎にふえていきます。
多くのつぼみ。早くも咲く花… ’14. 7. 8. 湯ノ丸高原烏帽子岳にて
2輪、3輪と咲いて、葯が成熟して… ’02. 6.28. 烏帽子岳にて
花柱の先は5裂。虫もやって来る… ’14. 7.12. 浅間山麓にて
花の色には濃淡があります。 ’17. 6.26. 浅間山麓にて 下の写真も
同じ個体でもつぼみから花びらを落としたものまで…
時間差で咲く方が確実に子孫を残せます。 ’03. 8. 6. 北アルプスにて
花は盛りを過ぎて… ’03. 7.22. 烏帽子岳にて 下の写真も
花は散り、実はゆっくりと成熟して…
成熟した種を飛ばす仕組み… ’03. 8.22. 烏帽子岳にて 下の写真も
この仲間のゲンノショウコは、この姿から御輿(みこし)草ともいわれます。
花が咲き揃っている方が被写体としてはいいのですが、人のために咲くわけではないようです。その分、比較的長く花を楽しめます。グンナイフウロが見られるのは山。でも登山口近くからかなり上の方まで、標高でも随分幅があります。標高の高い方で見られるハクサンフウロは、やや遅れて咲く印象があります。
ミヤマカラマツー花ほころぶ
目立つ花ではありません。地味なくらい。でも…
つぼみ ’02. 6.10.
花ほころぶ ’17. 6.13.
’96. 6.20.
’17. 6.20.
’17. 6.20.
’02. 6.10.
’97. 6.12.
’17. 6.20.
’97. 6.14. 湯ノ丸高原にて
’94. 6.10. 湯ノ丸高原の1枚以外は浅間山麓にて
つぼみがほころび、花咲き始める頃…
そんな姿に惹かれて…
随分撮ってしまいました。